柳瀬地区下水道(推進)プロジェクト
工事過程の細かい部分に注目してプロジェクトを紹介します
プロジェクト概要
長年にわたり、柳瀬地区の様々な下水道の推進工事を行っています。下水道推進工事は、都市部の既存インフラを活かしながら、新たな下水道管を地下に安全かつ効率的に敷設するための重要なプロジェクトです。今回の工事では、交通量の多い道路の下を掘削せずに管路を推進することで、周辺住民や通行者への影響を最小限に抑えながら施工を進めました。現場では、地盤の硬さや地下水の状況といったさまざまな条件に対処しつつ、精密な測量と管理のもとで推進作業を実施。推進機の操作や泥水圧の調整など、細かなコントロールが求められました。
工事の進行中は、安全対策を徹底し、作業エリアの交通規制や近隣への情報提供にも力を入れまし た。特に、地上と地下の作業が連携する中で、計画通りの工程管理と迅速なトラブル対応が課題となりましたが、チーム全員が一丸となり取り組んだことで、無事に管路の敷設を完了。今後も維持管理をしっかり行い、地域の生活環境向上に貢献していきます。

推進工事のイメージ
地上を掘って管を埋めるのではなく、地下を掘り進めて管を通していきます
発進立坑
到達立坑
⽴坑ができるまで
推進工事を行うための立坑を作ります



地下埋設管の試験堀調査後立坑位置を決定します。
立坑ライナープレート取付けの為8角形で舗装切断して裏込注入の厚み分を確保します。
切下埋設管がある場合は、事前に人力にて埋設管を確認して施工します。

立坑位置のずれがないよう芯出し測量を入念に行います。



基礎コンクリート打設後、裏込注入を行います。前後2箇所より注入したほうが完全な施工となります。
推進機械の据え付け高さを考慮して、掘削深さを決定して、基礎コンクリートを打設します。
安全施設の仮囲い手摺の設置後、バックホー、クラムユンボで掘り下げていきます。作業中は合図員を配置し、立坑内は入坑禁止です。

ライナープレート4リング組立設置後、形状寸法を確認し、裏込注入孔を設置してセメント混合の空練り材埋戻しを行います
推進開始
立坑に推進工事器具を入れ、掘り進めていきます


↓地上で器具を組み立て、地下へ運ぶ様子

3工程推進工のため、仮管内部のスクリューコンベヤが落下しないよう、
安全装置のロックを必ず確認して、立坑内に設置します。
立坑下、地上間の連携はインターホンで合図を行います。

← 発進立坑からスクリューコンベヤが発進している様子
↓外からの様子

推進終了
到達立坑にスクリューコンベヤが到達したら、器具を取り出します。

マンホール設置中心線より上流、下流の管接続目地寸法を検測して各個人宅の取り付け管位置を最終決定します。
推進工事仮完了
立坑をマンホールに作り替え、仮舗装を行う









仮舗装完了
推進工事完了
全体の舗装と道路白線工事を行い完了


推進工事完了はもちろん、施工前と比べ、美しい道路に生まれ変わりました。
↓施工前
